さて前回までで1社目から2社目の終わりまでをくどくどと書いてみました。ご覧いただいた皆様には感謝しかありません。
ちょっと遡り、2社目で「こんな会社辞めてやる」と思ってから転職活動を始めたときの話を書いてみたいと思います。
実は、転職サイトに登録したのはこのときが初めてでした。東京に出てきたときは直接応募したためです。我ながら大胆なやり方でした…。若気の至りです。てへぺろですね。
さて、転職にはリクルートエージェントを利用しました。理由はありません。転職について色々調べていたらたまたまヒットしたので、とりあえず登録をしてみました。ていうかそもそもエージェントサービスの仕組みすら全く知りませんでした。「え?タダで色々やってくれるの?すごすぎるやん!」という感じでした。リクナビネクストと何が違うんやろなーみたいな感じでした。
わけもわからずとりあえず登録した少し後、突然電話がかかってきました。知らない電話番号ですが、とりあえず出てみました。
「ガシ様のお電話でしょうか」
「いかにも」
少し戸惑いつつも話を聞いていると、どうやら先ほど登録したエージェントからの電話でした。(そりゃそうだろ…)
「すげー仕事早いな…!」私はそう思いました。電話口の女性はとにかく私と面談したい旨を伝えてきました。このときようやく状況を理解しました。私のことが好き…? つまりネット上に登録した情報だけではなく、今までのスキルや経験、転職に求めることなどをきちんとヒアリングをした上で仕事を紹介してくれるというサービスなわけですね。
極度の人見知りだった私は正直めんどいな、と思いました。しかし転職もしたかったし、なんといってもタダ。ここで何もしなかったら結局なにも変わらないままだ。今こそ一歩踏み出すとき。私は面談をお願いすることにしました。
ご存知の方も多いかと思いますが、転職エージェント等のサービスは求職者は無料で利用でき、転職が成功したら、企業側が年収の3割程度をエージェント側に支払うという感じの成功報酬型の収益構造になってるわけですね。
面談場所は東京のど真ん中の超高層ビル内のオフィスでした。THE東京のオフィスというやつです。私の大好物。この雰囲気に飲まれたら負けです。私は強い心で進みました。
まずは今までの私の経歴を説明し、どんなことをしてみたいのかを伝えてみました。さすが話すのが上手で、雑談などを交えながら私の話を引き出していきます。
「ガシさん、本当は何がしたいんですか」
おいおい。私はいきなり喉元にナイフを突きつけられたような感覚に陥りました。私が本当にやりたいことってなんなんだろう。
「何がしたいのか」言い換えれば、この転職活動における最終目標は何なのかということを問われています。つまりこの軸がブレているようでは転職活動を成功させることが難しいということ。ゴールのないマラソンはいつまで経ってもゴールに到達することはないでしょう。
私がしたいことって、何だろう。
(1234文字、37分)