私が本当にやりたいことってなんだろう。
その場で少しだけ考える時間をもらいました。私は1社目と2社目のことを思い出しました。私が本当に楽しいと感じた瞬間を検索するために。
すぐに思い浮かんできたのは1社目の職場。私の席の電話が鳴る。PCのトラブルだ。北棟の2階の奥、インプット用の端末が不具合らしい。「すぐに行きます!」私は帽子を被り、急いで現場へ向かった。決して走ってはいけない。工場の様子を眺めながら、すれ違う社員とあいさつを交わしながら現場へ急ぐ。PCは大したことなく、すぐに復旧した。よかった。
「やー助かった。ありがとう!」
PCの不具合を直したとき。ユーザーからの要望でExcelの業務改善ツールを作ったとき。直接喜んでもらえたこと。別にITじゃなくてもよかった。たまたま私にできることで、困っている人の役に立ち、喜んでもらえた。私の存在を認めてもらえた。頼りにしてもらえた。こんな幸福なことがあるだろうか。
私は…私にできることで人の役に立てるような仕事をしたい。そう強く思いました。そして必然的に3社目もユーザーの近くで仕事ができる社内SEを志望することにしました。
気持ちを整理してエージェントさんに伝えると、「答えが出たみたいですね」と。私の思いを理解してくれました。
「本当にやりたいこと」これは残念ながらまだわからない。でも、今回の転職のゴールを「社内SEというユーザーとの距離が最も近い立場で、今までの経験や自己のスキルを最大限に活かし、経営や現場の課題に取り組み、組織にとって最善のパフォーマンスを発揮すること」というように明確に定めることができました。
この後にエージェントさんは数々の求人を私に紹介してくれました。社内SEの面白いところは業種を選ばないところにもあるかもしれません。物流会社、化粧品会社、医薬品系、人材会社、専門商社、印刷会社、イベント企画会社…
結局10社近く面接をしたと思います。選考辞退したりもしましたが、概ね面接で高評価を頂くことができました。
最終的には2社まで絞りましたが、私の業務改善をやりたいという要望を買ってくれたところ、そして最も待遇が良かった会社を選択しました。
人間だもの。ガシ
…と、いうわけでめでたく今の会社に入社することになりました。一人情シスはとても大変でしたが、この6年間で非常に多くの経験をさせて頂きました。そしてここに来てまた新たな悩みが…!(安っぽい引き) 結局また転職活動を始めるに至りました。この話はまた転職が成功したときにでもぐだぐだ書いていきたいなと思います。
(1073文字、34分)