そんな私に転機がやってきました。結婚です。
それまではがむしゃらに働くことをヨシとしていましたが、妻と出会い、いつしか結婚を意識するようになってから、少しづつ自分自身のキャリアについても意識するようになってきました。
とりあえずそれまでは目の前の課題、会社でやりたい方をとにかくやるというスタイルでした。しかし人生というものをリアルに目の前にして、「私、このままで大丈夫なのかな」と思ったのがきっかけです。
- この会社はずっとこのまま存在し続けるのだろうか
- 今は景気が悪くないけど、ずっと良い景気が続くのだろうか
- 妻やこれから産まれるであろう子ども(後の超絶かわいすぎる生き物のこと)にとって、頼もしい夫であり、そして父で居続けることができるだろうか。
多分、今のままではそれはとても難しい。ていうか絶対NOだ。世の中そんなに甘くない。日本の状況を見ているとこれから景気が好転しそうには到底思えない。今までは環境に依存してとにかく経験を積んできたような形ですが、+αさらに成長していくことが絶対に必要だと感じました。この時代を生き残っていかなくてはならない。
しかし不幸なことに、わたしには取り立てて得意なことや、特別やってみたいこともありません…。そこで私は、ツイッターでも度々目にしていた、「読書」というものを始めてみることにしました。なにかきっかけが欲しかったのです。私が読書するなんてことを昔からの友人が知ったら椅子から転げ落ち、内臓が口から全部出るほど驚くと思います。漫画は大好きでしたが、それまでの人生で活字の本を買って読むなどしたことがありませんでした。
本当にたまたまですが、Kindleでセールをやっていてそのときはじめて「夢をかなえるゾウ」という本を買いました。
その後も継続して本を読むようになりました。あるとき「とりあえず今の仕事に役立ちそうな資格でも取るか」と思い立ちました。自己研鑽にもなるし市場価値も上がりそうだし一石二鳥です。
このときトライしたのが応用情報技術者試験(AP)です。
余裕だろ…と思ったいたものの、あっさり落ちました。そしてさらに危機感を募らせることになるのですが、その後この悔しさをバネに一念発起して勉強、情報セキュリティスペシャリストに合格することができました。
そのときの様子はこちらをご参照ください。
動機は後ろ向きだったのかもしれません。しかし私は少しずつ行動を起こしていくことができるようになっていきました。
(1330文字、44分)