ガシガレ

社内SEのヒトリゴトです。

2番目の職場の話③Hard work

8時に出社して終電まで仕事をする日々が続きました。

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 土日も出社しました。タフな日々が続きましたが、やることは明確でしたし、このような体験も初めてでハイテンションになっていました。自社独自のライブラリやレベルの高いコーディングに触れ、充実感がありました。今思えば完全にマヒしていたと思います。

少し違和感があるとすれば、この会社、とにかく人がすぐ休みます。リモートの仕組みなんてありません。話によると、もはや有休は使い果たして欠勤レベルまで食い込んでる社員さんが2名ほど。2/8かよ(社員が全部で8名)ただコーディングの腕は良いのでクビにはならなかったようです。個別レベルまでタスクが細分化されていたため、私の担当分はあまり影響が無かったのですが…このよく休む人達のタスクに遅れが出始めました。まぁご推察の通り、その分の仕事が私にいくつか回ってきました。この時点で結構いっぱいいっぱいだったのですが、やらざるを得ません。だっていないんだもの。。

 ある日、ミスをしました。ショックのせいか体力的なものが原因か、何故ミスってしまったのか詳細は忘れてしまいました。もしかしたら無意識のうちにつらい過去をデリートしたのかもしれません。私がリリース手順を誤ったためにデグレを起こしました。このときは心底落ち込みましたし、ボコボコに怒られました。今でもトラウマレベルになっています。しかしどうやら私がミスったことは間違いないようですし、事実として受け入れました。「申し訳ありませんでした」以外の言葉を発することができませんでした。

 当時の私を擁護するわけではないのですが、ミスを起こしてしまったこと、ミスが起こりやすい環境だったことは、管理者としてその事実を認めなければなりません。リリース手順が重要なのであればそれを間違えようがない仕組みにしたり、それが難しければ複数担当者により客観的なチェック体制を設置するなどミスが極力起きにくい状況を構築するよう努力すべきです。また、長時間労働下では人間は判断力が鈍るということも考慮すべきでしょう。ミスを憎んで人を憎まず。

 さて、そんなプロジェクトも3月に入り佳境を迎えます。私は最終的なUI部分の調整のため、上司とともにお客様のオフィスに入り作業をしていました。これじゃん!これこそ東京のオフィスじゃん!!エントランスもオフィスもとてもきれいだし、なんかとても華やかだ。私の想像した、キラキラとした東京のオフィスがそこにはありました。しかし冷静に考えれば…同じ東京だというのにこれほどまでの格差ができあがっているという現実を突き付けられたようでもあり、複雑な心境でした。我々に用意されたのは会議用のペラペラの机とパイプ椅子でした。

 しかしやっぱりきれいなオフィスはいい…。テンションがあがる。お客様のオフィスに行くのももはや楽しみになっていました。いいな。いいな。私もいつかはこんなきれいな環境で仕事をしてみたいものだ…。そう思いながら作業をしているときにその時はやってきました。

 

 

 

3月11日、14時46分。

 

 

 

(1269文字、37分)