ガシガレ

社内SEのヒトリゴトです。

社内政治の話

今日はちょっと社内政治というものについて考えてみたいと思います。

 社内政治ってなんだろう

「社内政治」という言葉に対してどんな印象をお持ちでしょうか。やはり「政治」と聞くと日本の政治を思い出してしまって、なんかネガティブな、後ろ向きな印象をお持ちの方もいらっしゃるのではないかなと思います。私がそれです。たいていTwitterなどで「社内政治」という言葉を使うときは後ろ向きなイメージで使っていましたし、そのような意味を含ませて使用される場面が多いと感じています。

まず、そもそも「政治」とは何なのでしょうか。辞書などを引くと、以下のように説明されています。

人間集団における秩序の形成と解体をめぐって、人が他者に対して、また他者と共に行う営み。権力・政策・支配・自治にかかわる現象。

 うん、深入りするのはやめましょう。あまりにも危険です。ここのようなゆるふわまったりブログで取り扱うにはあまりにもヘビーな内容です。

ただ、政治という言葉自体は、ネガティブな意味を持ち合わせていないということがわかると思います。むしろとっても大事なことのように思えます。

 

「仕事」と「社内政治」

この政治という言葉に「社内」がくっついて「社内政治」です。私がこの言葉を使うときは「仕事」という言葉をセットに考えることが多いです。いったんここでは以下のように考えてみたいと思います。

仕事:会社の経営理念に従い、利益を継続的に生産するための活動

ここでは皆さんが一般的に「仕事」と聞いて想像できるような内容を想像頂ければよいのではないかと思います。コードを書いたり、打ち合わせをしたり。雑用や書類の手続きなども含みます。内部統制やコンプライアンスなどは利益に直結はしないかもしれませんが、利益を出し続け社会貢献する上では必要なことです。(つまりここでは直接・関節を区別していません)

さて、では社内政治はどうでしょうか。
…うーん、難しい。よい表現がなかなか思い浮かびません。ここまで書いておいてなんですが、私の中では以下のような意味で使っていることがわかりました。

社内政治:主に人間関係を構築・維持するための活動

以下のようなベン図を考えてみました。

図1:社内政治と仕事

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 「社内」という言葉は就業時間内、という言葉に置き換えても良いかもしれません。円の大きさは時間を表しています。空白部分は仕事も政治もしていない時間帯です。(何をしているんですかねぇ)

政治と仕事が重なっている部分は、人によっては仕事の中に政治を組み込んでいる方もいらっしゃるかと思いこのように書いてみました。私も排他的な関係であるとは断定できなかったためです。

 

「良い社内政治」と「悪い社内政治」

 さて、上図は時間に着目しましたが、社内政治という言葉は本来良い意味も悪い意味も持っておらず、やり方次第で大きく性質が変わってくるのではないかと考えています。つまり「良い社内政治」、「悪い社内政治」というような言葉の使い方が正しいような気がします。

では良い社内政治、悪い社内政治がどういうものなのか考えてみたいと思います。一旦以下のように考えてみました。

  • 良い社内政治
    会社の理念に沿って、より仕事をしやすくするための人間関係の構築

  • 悪い社内政治
    利己的な仕事のしやすさを極端に追求した人間関係の構築

良い社内政治では部下や同僚が仕事しやすいようにコミュニケーションを取ったり、モチベーションが上がるような施策を検討、実施することと取れるでしょう。透明性が高かったり、納得性のある評価制度などもここに含まれて来ると思います。

一方、悪い社内政治とは、例えばパワハラなどにより自分の仕事のしやすさだけに着目し、他者を押さえつけるような行為です。典型的な年功序列や、仕事の本質を無視したような行動もこれにあたるのかなと思います。そういう意味では会社の経営理念や仕事の質の向上から目を背けた行為とも取れるかもしれません。悪い社内政治は仕事を停滞させてしまう。

 

簡単なまとめ

 仕事を円滑に進めるためには社内政治が必要だ。ただ、社内政治はあくまでも政治であり、仕事(生産活動)には必ずしも直結しない。最適な時間で最良の効果を出す必要がある。また、社内政治の品質は仕事に大きな影響を与える。悪い社内政治は仕事の効率を悪化させ、良い社内政治は会社や社員に好循環をもたらす。社内政治とは組織にとって心臓や血液のようなものなのかもしれない。

 

「はー社内政治に悩まされるの本当にアレだよ…」と思ってつらつら書いていたら思いの外ヘビーな内容になってきてしまい収拾がつかなくなってきていしまいました。考慮不足ですしツッコミどころ満載ですが、ここまで書いてしまったものを消すのももったいないのでそのままアップすることにしました。
この話は一緒にビールを飲んだ時にでも意見を頂ければありがたいです。

(1961文字、100分くらい)