ガシガレ

社内SEのヒトリゴトです。

最初の職場の話②リーマンショック編

職場の上司や同僚にも恵まれ徐々にスキルアップもしつつ、充実した社会人生活を送っていましたが、ある日事件が起きました。

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 リーマンショックです。当時全く経済に興味が無く、新聞のしの字も読んでいなかった私は何のことなのかよくわかっていませんでした。とても純粋で穢れの無い瞳をしていました。「え?え?りーまんしょっくってなに?サラリーマン?」という感じです。人間が到達する前の南極大陸のペンギンのように未知への耐性が無かった。ちなみに、当時はまだスマホがそれほど普及しておらず、ガラケーを使っていましたので積極的にニュースを読むようなこともしませんでした。意識高い低いの問題じゃない。無意識で生きていたのです。

 ただ不況の波は日本の田舎にも容赦なく及んできました。まず給与が大幅カットされました。さらに、賞与も全額カット。倒産しないだけマシという状況になっていました。うわぁえらいこっちゃ。しかし何も知らないペンギンだった私に、成す術はありません。会社はぎりぎり潰れていないし、給料も全額カットというわけではないし、とりあえず生きていくことはできます。何より、会社の人たちのことが好きでしたし、今の仕事にもやりがいを感じていました。私は深く考えずに仕事を続けることにしたのです。

 しかし不況は波はそれだけでは終わりませんでした。
会社による早期退職の募集が始まります。2nd インパクトです。このとき実施されたのは「ごめん、会社として今の人員を抱えたまま操業できないから辞めて。でも退職金は満額+α出すよ。しかも再就職支援もするよ」というものです。これは、この不況、そして経営困難な状況はすぐに収束するものではないということを示唆していました。この早期退職制度は全従業員が対象です。建前上は。当然、若くて優秀で安価な労働力に辞められたら会社としてはダメージです。給料の高い40代以降のおじさん、おばさん、さらに、とてもひどい言い方をすると会社としてのお荷物を一斉処分するのがねらいです。若い人は引き止め、おやじの肩を叩く。水面下では肩たたき大会が行われていたのです。「こ、これか…!これが現代版姨捨山なのか。これが社会的おやじ狩りというものなのか…!」人生で初めて世知辛いという状況に直面し、胸が締め付けられる思いでした。

 私も早期退職制度の対象者でしたが…やっぱり辞めませんでした。安っぽい正義感が私を突き動かしていましたしたし、辛いのはみんな一緒だ。会社があるからこそ私がいるんだ。私だけ逃げることはできない…。とその時は思っていました。

 しかし、後で死ぬほど後悔することになります。だって結局辞めるんだもの…!!早期退職制度を利用せずに!(制度の期間が終わってから辞めた)
ばか!ばかばか!私のばか!退職金100万位多くもらえたのに!大馬鹿!やすっぽい正義感!偽善者!先見の明なし!無能!ばか!社会の本質を理解していない!後悔後で立つ!!

なんか書いてたら気持ちよくなってきたのでまた続きます。
(1244文字、27分)