ガシガレ

社内SEのヒトリゴトです。

最初の職場の話

 今回は私の社内SEとしての仕事の話などをさせて頂こうと思います。私がどういうスタンスで仕事をしているのかを知ってもらうのには、そもそも私が今までどうやって仕事をしてきたのかを知っていただいた方がよいかと思い、簡単に過去の経緯を書いてみることにしました。随筆版職務経歴です。引き伸ばし工作ではありませんので何卒ご了承下さればと思います。

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 私は新卒で入社した会社で約6年、今の会社で約6年、計12年ほど社内SEとして働いてきました。学生時代は情報関係の学んだものの、お世辞にも優秀とは言えず、意識も限りなく低い人間でした。どうやって効率的に遊ぶか。どうやって食費を切り詰めるか。遊びとバイトのバランスをどうするかということしか考えていませんでした。大学にストレートで入学してストレートで卒業できたのは本当に奇跡です。人生最大の奇跡をこのときに使ってしまいました。楽しい楽しい大学生生活が終わると思うと辛くて仕方ありませんでした。

 そんな私もついに年貢の納め時を迎えることになります。就職活動です。それまで金髪だった髪を黒くしました。卒業後はとりあえず地元企業で学生時代の学部経験を活かせるような感じだったらどこでもいいやと思っていました。将来○○になりたい!というようなキラキラした意思は何一つ持ち合わせていませんでした。そう、私は井の中の蛙ですらなかったのです。ただの井戸でした。ちがう。ただの蛙…いや、まぁもういいです…。

 その頃は確か2005年くらいです。就職氷河期と言われた年代の少し後でした。髪まで黒くしましたが、大学からの斡旋で私は苦労もなく地元企業に入社することができてしまいました。これが新卒カードか!なんと強力なのだろうか。桃鉄で言えばもくてきちカードみたいなものでしょう。面倒な選考などを大幅にすっとばして内定をキメました。(一応面接みたいなものはありました)今思えばこれも良くなかったです。企業研究をしたり、「私は何がやりたいのか」を考える前に入社できてしまったのです。ぬるま湯からぬるま湯の連続でした。

 入社したのは地元ではそこそこ有名な製造業の会社。そこの情報システム部門に配属されました。私の社内SE人生のスタートです。最初は文字通り右も左もわからず。お前学校で何教わっていたの。高い授業料を払って何をしていたの。というレベルでした。とりあえず社内のヘルプデスクの窓口となり、ユーザーの問い合わせを受けてわからないことをすぐ先輩に相談し指示通りに対応、という形で少しずつ会社のこと、そして仕事のことを覚えていきました。製造業ということもあり社員のITリテラシーは高いとは言えない会社でしたので、「パソコンが動かない」「何もしてないのに壊れた」「エクセル何もわからん」「グラフ作れ」こういった類の質問が多かったことを今でもよく思い出します。
 しかし、私が問題を解決すると現場の皆さんは本当に喜んでくれました。


「ありがとう!」

「速いね!助かった」

「また教えて!」


 このときに初めて「人の役に立って、喜んでもらえて、お給料を頂ける」ということを経験しました。なんだろうこれは。楽しい…?嬉しい、よくわからないけど満足感がある。私はとりわけ問合せの多かったOffice関連の勉強を自発的にするようになりました。当然のようにExcelVBAにも手を出しました。業務改善のマクロを作成して大幅な作業時間削減などに貢献し徐々に存在感を高めていきました。


しかし、この充実した日々も長くは続かなかったのです。

 

(大げさすぎる引きで次回へつづく…!)

(1479文字、35分)